VF5 for sale!2016年06月14日 16時52分17秒

ちょっと時間が空いてしまいましたが、先日Twitterで「売りたいのですが」と紹介したF-bassのVF5について、こちらのスペースで詳細を述べることにしました。

こちらは2015年3月完成のロットになります。
前年秋頃にFacebookのF-bass公式ページでon going itemの情報が公開されており、文字のみですがリストアップされた情報からピンポイントで求めていた仕様の一本がありましたので、正規代理店へ輸入して頂くよう依頼して、購入したものになります。
ですから、試奏することなく注文し、賭けのようなものでしたが、手に入れた本機はまさに逸品でした。

F-bassは通常ノーザン・アッシュをボディ材に使用しており、5弦であるならば4.5kg以上が、そのトーンを保証する要件であるかのようでしたが、こちらはアルダーボディ、スケールが34インチと、BNよりはやや短いながらも5弦にして3.8kgという、驚きの軽量ぶりでした。
これは大変にありがたかったです。

これに先だって、より初期のアルダー/ローズのVFを中古市場で見つけ、すっかり音質の良さに惚れ込み入手し、早速使用したならば、ライブそのものの第一印象として「ベースの音がいい」とプロのギタリストに言わしめた程でしたが、重量はやはりいつものF-bassでした。

わたしがこのスペックを選んだのは、フェンダーのJBにおいて、プリCBSのリアルビンテージを除けば、1972〜74年頃のアルダーボディ/メイプルワンピースネックの、いわゆる「ゲディ・リー・モデル」の年代が、一番使い勝手が良くて好きだったことがあります。
この頃のフェンダーを実際に使用していましたが、その感じのまま5弦が欲しいと、模索していたところ、先のリストに1本だけそれがあったのでした。

マーカス的な70年代後半、アッシュボディのJBが5kg近辺のヘビー級であるのに対し、4ボルト期、すなわち74年頃までのそれはアッシュを含めて4kg切るものも多くあり、軽いアルダーで、リアPUがブリッジに寄せられた70年代仕様のPUロケーション、という組み合わせで、今の時代でも汎用性の高い楽器が成立することに気付いておりました。

ですので、こちらのVF5は貼り指板ですがメイプルボード、そして軽量なアルダーボディ、70年代PUポジションというセッティング、ポジションマークはドットですがネックにセルバインディングが施され、ジョージ・ファーラネット氏は、おそらく軽量なアルダー材が手に入った時すでに、この路線で楽器を仕上げようと思ったに違いありません。

実機の印象を言いますと、まずローB弦への音質・音量のつながりが非常にナチュラルで、まったくの4弦の延長で5弦が鳴ってくれ、文脈的にはまさにフェンダーですが、緻密な計算上でそれを実現している背景事情を伺えます。
奏者としては、地味な楽器でありながら、そのキャラクターへの理解があったなら、使用上の何らのストレスも感じることがないでしょう。
その意味で、たいへん「オトナな」楽器です。

標準価格に上乗せされているのが、オリンピック・ホワイトカラー、ネック・セル・バインディング、ドットポジションマークの3点ですが、それぞれが高額であり、一番の円安時期とあって購入価格はざっくり60万円ほどでした。
Twitterでは売却希望価格を32万円(発送が必要な場合は送料込み)とご案内いたしました。
大変気に入っておりますが、弦間の狭いタイプの多弦ベースを注文する資金にすべく、泣く泣く手放す決意をしました。
楽器店への委託手数料を考慮すると、相場から逆算される売却価格が納得のいくものに届かないため、個人間の直接取引が成立するまで、粘り強く待ちたいと思っています。
こちらへのご連絡、お問い合わせは、お手数ですがTwitterを経由して頂けると助かります。

なお、大事なことでしたが、ブリッジはHipshoto製で始めスティールのものが付いていましたが、アルミのものに交換しました。
元のブリッジも付属いたします。
穴位置が異なり、プロの手により追加の加工を行い、再セッティングをしておりますのでこのままでお渡ししたいです。
以上、完全なオリジナルコンディションではありませんのでご理解の頂ける方にお譲りできればと思います。

画像の置き場:http://yahoo.jp/box/9iCm16
※取引完了につきリンク先は削除いたしました

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