4年ぶりのご無沙汰です2016年05月27日 21時55分12秒

こちらを「休止中」としたのは2012年5月のことでした。
Facebookへ移行したので繋がりのある方はそちらへ、と誘導してみたものの、SNSは苦手で今年の2月で辞めてしまいました。
というわけで、これもまた気分の産物ですが、こっちに書くことがあるかもしれません。
Twitterで呟こうとしたけれど文字数制限をはるかに超える独り言なので、あぁブログが適しているなと思い出した次第です。
よろしくお願いいたします。

なお、以前スパムや悪意あるコメントでストレスを感じて休止しましたので、同様のことが経験されるようでしたら、またすっぱり辞めます。
どうぞよろしくお願いいたします。
たぶん、あいかわらずベースの話が主流だと思います。

6月30日、KAMOME2016年05月27日 22時03分57秒

ライブやります

いつも大変お世話になっている横浜・関内のKAMOMEですが、1年ぶり以上のご無沙汰でした。

しんまさLoveズ+2
村越 愛子(P)
巌信一郎(B)
飯島 正剛(Ds)
「ゲスト」
石毛 杏子(As)
藤枝 暁(G)
¥3,000

内容はメンバーの持ち寄りで、ジャズ・フュージョン系となりそうです。
「しんまさLoveズ」はピアノトリオですが、毎回ゲストをお招きしてセッションしています。

お店はこちらですね
http://www.yokohama-kamome.com/index.html

あと2本?2016年05月27日 22時09分19秒

2016年春の段階で、これまでに購入したベースは、アコースティック=いわゆるWベースも含めてですが、全部で98本を数えます。
いらないからあげると言われて譲り受けた低価格なジャンク品も含めてではありますが。
その、とても仕事には持って行けないようなベストではないものも含めるとですが、手元には8本が残っており、委託販売で店舗に預けてあるものを入れて10本を所有しているということになります。
通り過ぎていった88本は、必ずしも不要だから売却、譲渡したわけではなく、新しく必要と感じた楽器の購入資金を捻出するために出て行ったケースが少なくありません。
したがって、もしも縁があればもう一度手に入れたいと心から思う、素晴らしい楽器が何本もあります。

生涯で100本もベースを買った男、と呼ばれるにはあと2本手に入れる必要がありますが、本音ではあとそれだけで、その後の人生を満足に送れるラインナップを所有できるかは甚だ疑問ではあります。
実際いま、5弦枠、PB枠と勝手に呼んでおりますが、これまでの経験を踏まえて浮かび上がる、言わば自身にとっての最終形とも言える5弦ベースの姿を形にしたい、さらに伝統的なPBのトーンを備えた4弦のベースが欲しいと思っています。
ターゲットが絞れても、実際それを現場で使ってみるまでは当たりだったかどうかわかりません。
ですのであと2本で終われるかどうか自信がありません。

後者の話からします。
良質のPBのトーンはフェンダーでしか得られないであるとか、究極的にはビンテージに行くしかないとか、真理と思える教訓を肌身に感じては来ましたが、どうしても、あの幅広い指板が、仕事の長丁場で使うのに容認できません。
ネックのローポジションでの弦間隔が広すぎて、左指が弦移動する距離が遠すぎます。
歳を取るにつれ、この問題はあからさまになっており、後述する5弦ベースにおいてもナローネックが望まれているのと同根の問題であります。
JBの38mmとまでいかなくても40mm程度であって欲しいです。
ナローネックで、良い音楽の記憶とともに残る往年のPBトーンが得られると嬉しいです。
指板は、むしろ貼りメイプル、ボディはアルダーかなと思います。
巻数の少なめな明るめのPUが付いていて、それでもなおローが朗々と鳴る楽器が理想です。
とあるUSA製非フェンダーのメーカーで、PBボディにJBネックを取り付けましたというコンセプトモデルの中古を弾きましたが、こんな感じでいいやと思いました。
価格が、予算より10万円程度オーバーしており、すっと買うことはできませんでしたが。
オーダーするとしたらテレキャスター用の裏通しブリッジでスイベル・サドルの付いたWilkinson by Gotohを取り付けたいのですが、このパーツが既にどこからも入手できなくなっており、それさえ手に入れば、先日わたしの理想とするJBを予想以上の素晴らしさで製作してくれたあの工房へ頼もうと思っております。
現状は、このディスコンパーツの入手にかかっています。

さて、前者、となりますがナローネックの5弦ベースです。
フェンダー型の非24フレット(21や20、22フレットなどの)ベース、一般にJBの亜種として製作される楽器のメインユーザーはスラップをやりたくてこの形態を選んでいるために弦間を4弦のベースと同じく19mm(20mmという5弦はさすがに無い)という仕様を支持しています。
弦間せまめ、18mmから16mm程度まで多種存在するが、の楽器を選ぶ層はハイパーテクニックを駆使したいニュージェネレーションである場合が多く、ハイポジションのレンジを拡大した24フレット以上の楽器でないとお話にならないと思っています。
ベーシストは、しかしこれら二派に分類されるわけではなく、トラディショナルなプレイに終始しようと、弦間せまめ=ネック幅細めの多弦ベースを心地よく感じる層もいるはずなのです。
しかしこれに対応する楽器が、ほぼ皆無です。

わたしの今欲しい5弦ベースのスペックは、ローBで34インチ、ナット幅45mm程度、ブリッジでの弦間17.5mm、フレット数22というものです。
加えて、スワンプアッシュボディ、メイプルネック、ローズ指板(インディアンローズは好きではありませんのでそれ以外、マダガスカルやココボロなど)、60年代と同じ位置にシングルコイルPUを二つ載せたパッシブ回路、アウトプットジャックはボディトップに、というものです。
特別に作ってもらう以外、市販品では絶対にありません。
マーケティング的に、NGのようです。
しかし、わたしは需要が皆無とは思えないのです。
あ、短命ではありましたが、フェンダージャパンがJBVとして一時期製造、販売していたモデルが非常に近いです。
アルダーボディで、しかも重いものばかりでしたが。

このスペックの楽器には、入手困難なパーツは、とりあえずありません。
ヒップショット・ブリッジはBスタイルが音の点で好みではありますが、Aスタイルで裏通しのできる17.5mmピッチのアルミブリッジを用意しています。
ペグもヒップショットのウルトラライトで結構です。
PUはノードストランドが、指板のRと弦数、弦間を伝えると、それに最適化したモデルを1コ単位で製作してくれます。
アルニコ3のシングルタイプで、わたしは満足です。

実は、長年の楽器歴で、個人的にこだわりたくなってしまったアイテムは、フェンダー型のフラットヘッドに不可欠なテンションピン(テンションバー)なのですが、これを尋常ならざる嫌悪感で見ています。
できれば金輪際付けたくありません。
ナットから糸巻きまでの間に弦を曲げるアイテムが追加されるなど、許し難き製作の手抜きと思っています。
これを回避してナットからの適切なテンションを与えるには、ヘッドに角度を与えるしかありません。
フェンダー型の楽器でも、このようなアングルド・ヘッド(スロープ・ヘッドという方もいました)を、今後一生使い続ける楽器として手に入れるのであれば、どうしてもやって欲しいと思っています。

PBの場合も然りですが、だから、既製品には一切無くて、今は作ってくれる方を探しているのです(いやF-bassのジョージ・ファーラネットはやってくれそうです。ただし当然ながら高額なアップチャージを請求されます)。
項目のどれか一つを妥協するだけで可能性は俄然広がるんですがね。

そういえば2016年05月27日 22時12分45秒

このAsabloを更新しなくなってしばらくして、やっぱり書きたいことがあったときに、こっそりと匿名で(今こちらも匿名状態ではありますが)amebloやってたんです。

最後の更新が昨年12月で、開始がこちらとダブりますが2012年2月、136本記事を上げていました。

そちらも残しておきますがリンクは貼りません。
ご容赦ください。

書くことが唯一のヒーリングであり、公開する前提で言葉を選ぶことにより、思考をまとめることができる、という在り方は以前と変わっていないようです。

迷っています2016年05月28日 14時27分03秒

今ある演奏機会のうち80%はビッグバンド(あるいはオーケストラ)の一員として、椅子に腰掛けて、目の前に置かれる楽譜を忠実に弾くというもので、これは少々世間一般のエレキベース奏者のスタイルとは異なるような気がします。
座って弾くことに馴れているため、当然のごとく立って演奏するライブなどでも、支障がなければスツールなど用意して座りたいと思っています。
普段の練習も座って行いますので、足の上に乗せた状態で、自分の演奏する楽器に、自信を持って対峙することができます。

むろん立って弾く場合にこそ重要な問題ではありますが、重量のために下がってしまうネックを運指に使う左手で支えながら弾く、ということが何よりも嫌いです。
わたしは、足の上に置いたときに、両手とも離して、楽器が置かれたままの状態を保つ重量バランスに作られている楽器こそが必要だと、常々思っていました。
右腕をボディに掛けて固定する、というのも行いたいピチカートの動作に悪い影響がある(と確信しておりますが…)ので除外します。
立って弾くときには、ストラップのピンがどの位置にあるかも重要で、それは座って弾く時に無視できないポイントでもあります。

そうすると、例えば、フェンダー社が正規に送り出してきた楽器類は、ほぼ全部気に入りません。
ただし、うまくすると良好な部類に転じます。
ヘッドに取り付けられている重量物である糸巻きを社外品のできるだけ軽量なものへ付け替えるということを行います。
音が悪くなる、という多くのインプレッションを見ることができ、事実わたしもそれを思わされる事例に当たりました。
しかし、弾く気が起きないよりもましであり、長時間弾き続けて腕などに痛みを生じさせられるのもごめんです。
魅力的な音質が、弾き心地の悪さを妥協せしめるとは、わたしのこれまでの楽器履歴を見れば一目瞭然ですが、あり得なかったのです。
フェンダー型でもGotoh GB640や、Hipshot HB6などを使用して、なおかつ音質への不満を生じさせないもの、というのが近年探していた楽器であり、今手元にあって甲乙付けがたいアルダーとアッシュの2本のジャズベース・コピーモデルがそれにあたります。

さて、ビッグバンド系の仕事を長年続けていて、腰痛やら手首痛やら肘痛を職業病として煩ってきました中で、多弦ベースについてはいくつかの考え方の変遷があります。
アレンジャーは4弦のベースでアレンジを書いてはくれますが、ここぞでより低い音を鳴らしたい、あるいはその音をローB弦で弾いてしまえば著しく運指が楽になる、などの理由から、5弦ベースをメインにしたいと思うことが多々あります。
いつも呼んでくださるアレンジャーから、あなたのベースは下に音域が広がっているのですね、と確認され、ローB前提のアレンジを書かれる方もいらっしゃいます。

わたしにとって初めての多弦は90年代で、34インチ/24フレット/弦間19mmの5弦ベースでした。
次に35インチ/24フレット/弦間18mmの6弦ベースを入手し、せっせと練習をしていると、その後持病と化す左手首痛が初めて生じました。
一旦4弦ベースへ戻り、数年経って34インチ/24フレット/弦間18mmの5弦ベースを購入し、その後34インチ/21フレット/弦間19mmのフェンダー型5弦ベースに落ち着きます。
ほどなくして、常態化する左手首痛がしんどくなり、ミディアムスケールを模索し始めます。
33インチ/22フレット/弦間19mmという5弦ベースで、これは現在でも時々使用しており、この先も手放すことはないと思っています。

33インチという、若干短縮されたスケールの楽器に味を占め、多くの楽器を積極的に手放して、完全移行を目指します。
ところが4弦で製作してもらったミディアムスケールの楽器は、どうしても使う気になれないものでした。
その後色々試行錯誤をして、4弦は4段落前に述べました2本のJBへと行き着きました。

近年、スティーブ・スワロー氏のシグネチャーモデルを若干モディファイした35インチ/24フレット/弦間17mmというアコースティックベースを使い始め、また足かけ6年の製作期間を経た33.25インチ/22フレット/弦間17.5mmというフルオーダーのハイーF6弦ベースができあがってきたのを弾いた上で、幅の狭いネックが楽であると結論づけることができました。

巷間言われる、弦間が狭いとスラップのプルで指が入りにくいとか、かつての自分が思っていたのは、十分なピチカートの振り抜きができないだとか、デメリットのいくつかはどういうわけか、今は気にならなくなっていました。
それどころか、快適さをあらためて感ずることとなり、多弦はネック幅を確保してスケールを短縮する、という方向から、スケールは4弦と同じでネック幅を狭くする、という方向へ方針を変えることとなりました。

以前のエントリーでも書きましたが、ハイパーテクニカル系のニュージェネレーション・ベースプレイヤーには、ミディアムスケール+狭い弦間、そして多フレットという組み合わせが求められるマーケット事情があり、フェンダー型に近い、オーセンティックなベーシストに受けるプロファイル(少ないフレット)であって狭い弦間、という組み合わせが既製品になく、ではどこへ製作を依頼しようか思案中であるというところまでお話ししました。

この時点でいくつか候補があり、若干のデメリットを含むために決めきれないでおりましたが、具体例を挙げて紹介しましょう。

Moonカスタムオーダー クロサワ楽器店の特別オーダー品がとても良く、これを元にアッシュボディ、そしてさらに狭いネック/弦間を実現する依頼が可能かどうか 22フレットは無理そう?(20又は21か)
Pedulla ボルトオンのシリーズでは16.5mm/22フレットで申し分なし ナットでのネック幅が太いので45mmで作れないか、その可否
Sadowsky Will Leeなら22フレット&ナローネック 18mmブリッジでのオーダーが可能 フルサイズボディで作れるか?
F-bass やりたいことは全てオーダーで可能 ただし高額
Alembic 上に同じ

ムーン、ペデュラ、サドウスキーに関しては、具体的な相談は行っておりませんが、そうこうするうちに進捗があり、F-bassとAlembicからは概算見積もりの回答が来ました。
予算をオーバーしていることは事実ですが、十分検討の価値はありそうです。
そして、そのためにまだいくらか手放して良い楽器があるのかも、慎重に考えます。
というわけで、この件は動きがありましたら報告いたします。

絞り込み2016年05月29日 23時45分44秒

機能面と音についての最大限のリクエストと、美観に関わる最小限の我が儘で、今後使うべきメインの楽器を想定し、仕様を考え(いや考えなくてもすらすら言える)、それを通常の予算を立てずに、ある意味価格度外視なブランド、いや信頼に足るというこれまでの関わりで保証済みと言えるところへ注文を出すに当たって、やはり今委託に出している楽器に加えて3本を追加してとんとんだということがわかっています。

もう年齢も行っているので、この後どれだけきちんとした仕事ができるか分からない思いを伴いつつ、もう本当に使用楽器の面ではゴールへ辿り着くべき時ではないかと考えます。

なのでバリエイションを備えておくより、日々を喜びに満たされる少数精鋭で活動すべきと思います。
でも手放すものの中の、あれとあれは惜しいのです。

しかし、それらに教えられて、理想像が具体的になったとも言え、そこへ突っ走らなければここまでの遍歴も泣くというものです。

道楽は極めてこそ、なのかな。
仕事の道具ではありますが。
想定通りだと最終的に9本が残ります。
フレッテッドが4弦2本(20フレットと24フレット)、5弦3本(うち新規が2本)、6弦1本(ハイF)。フレットレスが5弦1本。
アコースティックベースが5弦1本(ハイC)、Wベース1本。
充分多いな。
でPB枠はあきらめます。

あ、でも5弦がほぼ総入れ替え、ただし1本残すかわりに4弦を1本出す。
出て行くもの等は2本の新規で、音質的には賄えるという計算の元で。
書いていて思うけれど、くだらない話ですね…