Brubaker ②2016年07月05日 22時28分16秒

私のとそっくりさん
私が手に入れたKXB-6は新品でしたが、特価品扱いで中古並みとは言えませんが、まずまずの値引きがありました。
楽器店がwebにアップする前でしたので、その経緯などについては明かされておりませんが、それなりに謎めいております。

KevinはInstagramをやっており、製作途上の写真も多くアップしておりますので、この楽器の製作過程を見られないかと辿っていきますとそっくりな個体に出会います。
何しろ、付属するマッチングカラーのフィンガーランプが特異な形状をしており、インスタのキャプションではユーザーの指定によるものと書かれており、日本へ出荷されるとあります。

ただし、同一のフィニッシュであることを含め仕様上は限りなく似ているものの、これと同個体ではありません。
まずトップ材のバールメイプルの木目は異なります。
ボディトップには独立したミニスイッチが2個ありますが、私のには1個だけです(おそらく1個分はスイッチ付きポットに変更されているだけで機能は同じではないかと想像します)。
画像の指板にはヘ音記号のインレイがありますが、私のにはドットのポジションマークのみで、サイドポジションにルミンレイが使用されているように見受けられるものの、私のは貝です。

というように非常に似通った2本のベースが国内に入ってきていたという興味深い事実が伺われます。

分かる範囲で、私の楽器の仕様を列記すると、アッシュボディ、バールメイプルトップ、2ピースアッシュネック、バーズアイメイプル指板(ブラックに塗装されている)、グロスフィニッシュ、バルトリーニPU&サーキット。

PUはダブルコイルで、3ポジションのミニスイッチでプリセットされたコイル選択が可能です。
Wハム/フロントシングル・リアハム/Wシングルの組み合わせです。
Brubakerは元々Bartoliniのクワッドコイルが標準で、このようにシングルを選んでもスプリットコイルのハムキャンセルになっているはずですが、当機はハムが出るのでクワッドではないようです。
真ん中の組み合わせはラインがクリアに出て好きなのですが環境によっては使えないのが残念です。
楽器単体ではWシングル(ハムキャンセルされます)もなかなか良い音ですが、シングルとして設計されるJB用などに較べて線が細く、バンドでは負けがちで私は使いません。

個人的な印象でしかありませんが、バルトリーニPUとアギュラープリアンプの組み合わせが良かったことがあり、両バルトリーニの本機のPUかサーキットのどちらかを別メーカーに交換してみたいと考えています。
ちなみに、Humpback Engineeringの楽器搭載用のプリアンプをストンプボックス化した製品を持っており、この楽器のパッシブ出力を受けて音出しすると、内蔵バルトリーニよりも解像度が確実にアップします。
一般にEQをブーストした時の、嘘っぽい音の太さや強調されすぎる輪廓が好きではないため、本機もアウトボードもブーストには使いませんが、よりプッシュしたい時には楽器内蔵のプリアンプもアクティブにして、プリアンプ直列駆動にすることもあります。

音は、多少古いですが仕様の似通ったこちらの動画が近いです。
https://www.youtube.com/watch?v=xGLDRjyVhC4